愛媛県全体での金融リテラシー向上とファイナンシャル・ウェルビーイングの実現へ!

はじめに、金融庁金融経済教育推進室の佐藤課長補佐から、ワニー参事官のこれまでの歩みについて説明がありました。続いて、一昨年4月に設立されたJ-FLECについて紹介が行われました。佐藤課長補佐は、J-FLECが学校や職場へ中立・公正な講師を無料で派遣する組織であることに触れ、愛媛県内においても積極的な活用を呼びかけました。
さらに、松山財務事務所の熊谷所長より、地域における金融経済教育の取組と愛媛県の現状について説明がありました。個々人が家計管理や資産形成、金融トラブルに関する幅広い知識を身に付け、経済的に自立し、安心で豊かな暮らしの実現を目指す「ファイナンシャル・ウェルビーイング」の重要性が強調されました。
その上で、実際に金融教育を受けたと認識している人の割合は、全国平均が8.7%であるのに対し、愛媛県では9.3%となっている現状が共有されました。政府はこの割合を20%に高めることを目標としており、その達成に向けては、地域の関係者が連携し、幅広く学習機会を提供していく必要性が示されました。
具体的な取組としては、四国財務局と共催したイオンモール高松での親子向け金融経済教育イベントの開催や、松山財務事務所による職域向けの広報活動などが紹介されました。J-FLECでは希望に沿った無料の出張授業や教育現場向けの学習教材の無償提供も行っており、熊谷所長は「財務局・財務事務所、金融庁、J-FLECが愛媛県と一体となり、県民の皆様へ金融経済教育の充実に取り組んでまいりたい」と、一層の連携強化を呼びかけました。
リスク管理と詐欺防止の両面から、より一層重要な金融教育を!

中村知事は、ワニー参事官の訪問を歓迎し、NISA導入以降、幅広い世代で投資が身近なものとして定着してきているとの実感を語りました。
一方で、投資の本質と現在の社会課題について、次のように述べられました。
「投資はノーリスクではありません。しっかりとした金融知識があって初めて成り立つものです。一方で、その裏側では詐欺的な金融商品などが社会問題となっていることも事実です。こうした両面から、リスク管理と投資詐欺防止の観点において、金融教育はより一層重要になっていると考えています。」
また、提示されたJ-FLECなどの取組については、「年代別にさまざまなプログラムが用意されている点は、非常にきめ細かい対応だと感じました」と評価し、県としても可能な限り協力していく姿勢を示しました。
懇談の最後には、中村知事から「学校現場にはもうかなり浸透しているのですか?」との質問がありました。これに対し、佐藤課長補佐は「J-FLECの講師派遣の約6割が小・中・高校などの学校現場で実施されていますが、まだまだ活躍の余地があり、今後も地元の財務局・財務事務所と連携して広報を進めていきたい」と回答しました。
愛媛県におけるファイナンシャル・ウェルビーイングの実現に向け、官民一体となった取組をさらに加速させていくことを確認し、表敬訪問は締めくくられました。
最後に、ワニー参事官と中村知事による名刺交換および記念撮影が行われました。ワニー参事官が差し出した名刺を、中村知事が丁寧に受け取られる場面では、会場は和やかな雰囲気に包まれました。
さらに、愛媛県のイメージアップキャラクター「みきゃん」も加わり、記念撮影が行われました。
今回の訪問を通じて、愛媛県における金融経済教育の推進と、県民の皆様のファイナンシャル・ウェルビーイングの実現に向け、官民一体となった取組を一層加速させていくことを改めて確認する機会となりました。
